メルケル首相への手紙 ドイツのエネルギー大転換を成功させよ!

  • 2015.02.25 Wednesday
  • 01:40
『メルケル首相への手紙 ドイツのエネルギー大転換を成功させよ!』

マティアス・ヴィレンバッハー/著
滝川 薫・村上 敦/訳
いしずえ 出版(www.ishizue-books.co.jp/)
定価: 1,800円+税
ISBN 978-4-86131-038-6

スイスから、環境問題に焦点を当てて取材し、再生可能エネルギーの発展やエネルギー大転換(エネルギーヴェンデ)などの取り組みを紹介している環境ジャーナリストの滝川薫さんが、ドイツ在住の環境ジャーナリスト村上敦さんと一緒に、今年初めに新刊翻訳書を上梓した。滝川さん自身が、熱を込めての紹介文を添えてくれたので、その紹介文をそのまま紹介しよう。

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過去10年間で電力に占める再生可能エネルギーの割合を25 %に増やしたドイツ。こういった勢いのよいエネルギー大転換(エネルギーヴェンデ)の主役は、農家や手工業者、中小企業や自治体です。しかし、このようにエネルギー供給の民主化が進む中、メルケル政権はこの数年間にわたり、エネルギー大手企業の既得権を守るために分散型のエネルギーヴェンデを阻止する方向に政策の舵を切ってきました。

そしてエネルギー大手企業の影響下にあるドイツの大手メディアでも再生可能エネルギーの阻止を促す情報キャンペーンが繰り広げられてきました。日本でも、ドイツでのこういったキャンペーンの極度に偏った情報、あるいは間違った情報を鵜呑みにした報道は少なくありません。

著者マティアス・ヴェレンバッハーは、ドイツ随一の再生可能エネルギー開発会社juwiの設立者で、社会企業家です。上記のような状況の下で、ヴィレンバッハーは本書の中で、メルケル首相に大胆な提案を行います。

それは、もしもメルケル首相が迅速なエネルギーヴェンデに必要な枠組となる条件を整えるならば、著者の持つ自主持ち株をすべて、ドイツのエネルギー協同組合たちにプレゼントする、というものです。

ドイツでは、ベストセラーとなった本書の中で、著者は、エネルギーヴェンデの実践の中で得た波瀾万丈の体験を生き生きと語っています。そして、一極集中型のエネルギー産業がどのようにして再生可能エネルギーを阻止しようとしているのかを描き出し、ドイツ社会で流布されている再生可能エネルギーに関する多くのウソを暴きます。どうすればドイツが100 %再生可能エネルギーを最も安いコストで素早く達成できるのか、なぜそれがドイツの社会にとって社会的に、そして国民経済的に最良なのかといったことを、分かりやすく説明しています。

その際に、著者の実践者ならではの説得力のある知見が新鮮です。例えば分散型のエネルギーヴェンデのためには、国を縦断してスーパーグリッド(超高圧送電線)も、洋上風力も、巨大な蓄電容量も不必要で、それらがエネルギーヴェンデを高価にするだけのもの(=阻止する要素)である理由を論説します。

今すぐにも風力と太陽光発電の設備稼働率を倍増できる技術的な手法も必見です。訳者として、この本が日本のエネルギーヴェンデに関する今の議論に貴重な情報を与えてくれる一冊、また日本のエネルギー生産市民たちに勇気を与えてくれる一冊となってくれることを祈っています!!

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ここスイスでも、原発に依存しないで、再生可能エネルギーへの大転換は焦眉の課題で、その点でも、この分野での先進的な活動をすすめるドイツ、とりわけも先進的なエネルギーヴェンデのための活動をするマティアス・ヴァレンバッハー氏の本は、私たちに汲めども尽きない勇気と可能性を示してくれます。

幸い、スイス在住のみなさんのために滝川薫さんが直接注文受け付けてくれます。

郵送費込み(B-Post)25.-CHFです。
ご希望の方は、下記メールアドレス宛てご注文下さい。
kaori.takigawa@gmx.ch

なお、滝川薫さんは、スイスから環境問題をテーマにしたブログ「滝川薫の未来日記」を発信しています。
併せてご覧下さい。
blog.goo.ne.jp/swisseco

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