でんしゃがおうち レイルちゃん
- 2012.10.11 Thursday
- 07:04
9歳。生まれはチューリッヒ市。
お母さんは、ヨーロッパ鉄道の運転手さん。
言語学者だったお父さんは、3年前に山で遭難してしまった。
それ以来、レイルちゃんは、列車に住んでいる。
じぶんのにもつをワニの形をしたスーツケースに入れ、それをごろごろころがしながら、東はポーランド、ルーマニア、西はフランス、アイルランド、南はギリシャ、イタリア、ポルトガル、北はノルウェー、フィンランド……。
その日の気の向くままに、行きたい街へ、乗りたい列車へと、ひとりで旅をしています」。
学校へは通っていない。
本書は2000年1月から3月に掛けて、毎日小学生新聞に連載された少年少女向け創作小説に大幅に加筆してできあがったもので、2009年に理論社から出版された。
このアイデアが浮かんだときに、著者の大谷さんは、「スイスで書きたい!」と思い、それが叶ったもの。
レイルちゃんの他に、ピピ(スーパーエクスプレス博士)、ピピのお母さんで大怪盗のシンシン、恐怖の青い眼帯男ガジゴジ、ふたごの変装アドバイザーなど、不思議で楽しいキャラクターが登場する。
少年少女読者は、いつの間にか、レイルちゃんとピピと一緒に、スリリングな列車の旅に誘われていく…。
- 本の紹介
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